【相続手続きを担当する専門家】
1. 相続税が発生しない場合 → 司法書士
2. 相続税の申告をする必要がある場合 → 司法書士と税理士
3. もめ事になっている場合 → 司法書士と弁護士
1. 相続税が発生しない場合 → 司法書士
2. 相続税の申告をする必要がある場合 → 司法書士と税理士
3. もめ事になっている場合 → 司法書士と弁護士
結論から申し上げてしまうと、はじめにどの専門家に相談したとしても、結局不動産の相続手続きでは司法書士が関わることになるので、最初の相談相手としては、司法書士がお勧めです。
1. 相続税が発生しない場合
現在わが国で発生している相続は、もめ事にもならず、かつ相続税も発生しないものがほとんどです。つまり、発生している相続の多くは、弁護士や税理士に依頼する必要がありません。また、司法書士は「登記」の専門家であり、はじめにどの専門家に相談したとしても、結局不動産の名義変更(相続登記)は司法書士に依頼する必要があります。
(相続登記は税理士や行政書士は行うことができません。弁護士は法律上手続可能ですが、相続登記は司法書士にやらせるのが一般的です。)
司法書士は、相続登記に付随して戸籍収集や遺産分割協議書の作成等の手続きを普段からこなしており、不動産をはじめとした複雑な財産の調査にもなじんでおりますので、相続が発生した場合は、まず司法書士に相談されることをお勧めします。
2.相続税の申告をする必要がある場合
遺産の額は評価方法によって変わるので、相続税が発生する可能性がある場合は、プロである税理士の力を借りるのが一番です。しかし、現在、相続税が発生する割合は、相続全体の1割に満たないとされています。
※相続税がかかるかどうかの判断基準は下記をご参照ください。
また、税理士は相続税申告のサポートが専門ですので、申告以外の不動産の名義変更(相続登記)等の手続きは司法書士が担当することがほとんどです。
相続税が発生することが確実な場合は税理士へのご相談をお勧めしますが、そうでない場合は、まず司法書士へご相談されることをお勧めします。
当事務所では、調査の結果、相続税が発生する可能性がある場合は、提携している相続税に詳しい税理士をご紹介いたします。当然、紹介料がかかることもありません。
3.相続人同士でもめ事になってしまっている場合
遺産を巡ってすでに相続人同士でもめ事になってしまっている場合は「弁護士」に相談すべきです。弁護士は紛争解決の専門家です。相続人間でどうしても話し合いがまとまらない状態になってしまっている場合は、最優先課題は紛争解決となりますので、まずは弁護士に相談しましょう。
なお、紛争が解決した後は、不動産の名義変更(相続登記)を司法書士が手続きすることが一般的です。